タンクローリーの仕事に興味をお持ちの方へ、よくある質問とその回答をまとめました。

未経験者でも安心して働ける情報を提供していますので、ぜひ参考にしてください。

1.未経験でも採用されますか?

A. はい、未経験でも応募可能な企業が多いです。特に人手不足のため、未経験者歓迎の会社も増えています。多くの企業では、充実した研修制度が整っており、座学・実技・同乗研修などを経て、安全に仕事を始められます。

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2.必要な資格は何ですか?

A. 必要な資格は以下の3つです。

  • 大型自動車免許(必須)
  • 危険物取扱者(乙種4類)(ガソリン・軽油などの輸送に必要)
  • けん引免許(一部のタンクローリーには必要)
  • 高圧ガス移動監視(LPガスの輸送)

企業によっては、資格取得支援制度があり、入社後に取得できる場合もあります。

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3.仕事の内容はどんな感じですか?

A. 主な仕事内容は以下の通りです。

  • 液体(ガソリン、軽油、LPガス、化学製品)の輸送
  • タンクへの積み込み・荷降ろし作業(ホースを接続し、安全に作業)
  • 安全管理(漏れチェック・監視などの確認作業)
  • 日勤・夜勤のシフトあり 
  • 土日祝の勤務あり(企業によって異なる)

最初はベテランドライバーと一緒に仕事を覚えます。

4. 給料はどのくらいですか?

A. 企業や勤務形態によりますが、目安として以下のような給与体系があります。

  • 石油輸送:年収450万~750万円
  • LPガス輸送:年収450万~680万円

5. 仕事の大変なところは?

A. タンクローリードライバーの大変な点は以下のようなものがあります。

  • 危険物を扱うため、安全意識が常に求められる
  • 交通渋滞の影響を受けやすい(事故渋滞や行楽地に向かう乗用車による渋滞など)
  • 天候の影響を受けやすい(暑い夏や寒い冬など、屋外作業が多いため)
  • 作業中や運転中に周囲から注目されることが多い(一般の人に見られる機会が多く、マナーや運転態度に気をつける必要がある)

6. 事故が起きたらどうなるの?

A. タンクローリーは危険物を運ぶため、事故を起こさないことが最優先です。万が一事故が起きた場合、以下のような対応が求められます。

  • すぐに安全な場所に停車し、周囲の安全を確保する
  • 会社に報告し、指示を仰ぐ
  • 消防や警察に連絡(必要に応じて)

多くの企業では、事前に徹底した安全研修が行われるため、しっかりルールを守れば事故のリスクは低くなります。

7.大型トラックの経験がありますが、すぐに一人で運転することはできますか?

A. いいえ、すぐに一人で運転することはありません。
タンクローリーは危険物を扱うため、経験者でもしっかりとした研修を受ける必要があります。通常、以下の流れで仕事を覚えていきます。

  1. 座学研修(安全管理やルールを学ぶ)
  2. 実技研修(運転・積み込み・荷降ろしの練習)
  3. 同乗研修(ベテランドライバーと一緒に運行)
  4. テスト後に独り立ち

企業によって研修の内容や期間は異なりますが、数ヶ月間の研修を経てから、一人での運行が始まります。

なお、大型トラックの運転経験がある方は、全くの未経験者に比べて研修期間が短縮されるケースが多いです。

特に運転技術に関する部分は早く習得できるため、研修では座学や危険物の取り扱いに加え、積み込みや荷下ろし作業の手順について重点的に学ぶことが一般的です。

タンクローリーのキャビン内は禁煙ですか?

A. 会社によって対応が異なります。トラックのキャビン内での禁煙ルールは会社ごとに異なりますが、出荷基地や工場などの構内では火気厳禁のため、キャビン内も禁煙となる場合が多いです。事前に会社のルールを確認しましょう。

8.どんな人に向いてますか?

安定した仕事に就きたい人
→ 燃料や化学製品などの輸送は、景気に左右されにくく、長く安定して働ける仕事です。

運転が好きな人
→ 長時間の運転が仕事の中心となるため、運転が苦にならない人やドライブが好きな人に向いています。

タンクローリーに憧れている人
→ 大型車両の運転や特殊な車両に興味がある人にとっては、やりがいを感じられる仕事です。

安全運転を心がけられる人
→ タンクローリーは危険物を運ぶことが多く、安全運転やルールを守ることが非常に重要です。慎重な性格の人や責任感のある人に向いています。

コツコツと真面目に働ける人
→ 荷積みや荷下ろしのルールを守ることが求められるため、真面目な人に向いています。

資格を活かして働きたい人
→ 大型免許や危険物取扱者の資格が必要な仕事なので、これらの資格を活かしたい人におすすめです。

一人での作業が苦にならない人
→ 基本的に一人で運転する仕事なので、一人の時間が好きな人や、周囲に気を遣わず落ち着いて働きたい人に向いています。

9.どんな会社を選べばいいですか?

元請け(メーカー直請け)の会社を選ぶ

  • 下請け企業は、元請けから運賃の一部を引かれた状態で仕事を請け負うため、その分ドライバーの給与が低くなることがある。
  • ただし、求人情報やホームページだけでは元請けか下請けかを判断しにくい。

通勤距離が近い会社を選ぶ

  • 長距離通勤は疲労につながり、仕事の継続が難しくなることもある。
  • 通勤時間が短い会社の方が、無理なく長く働きやすい。

口コミや業界内の情報を活用する

  • 知り合いや同業のドライバーからの口コミがあれば、より信頼できる情報を得やすい。
  • ただし、未経験者は業界に入らなければ詳細な情報を得るのが難しい。

会社選びの難しさと対策

私は関東で30年近くタンクローリードライバーとして働いてきましたが、未経験の方にとって会社選びは大変だと思います。特に、多くの輸送会社が募集を出している中で、どの会社を選べばよいのか判断するのは難しいでしょう。

知り合いの口コミがあれば選びやすいですが、多くの方は輸送会社のホームページを見て情報を集めると思います。しかし、ホームページがしっかりしていても、必ずしも良い会社とは限りません。

その理由の一つに、輸送会社の協力会社(下請け)として業務を請け負っている企業の存在があります。場合によっては下請けのさらに下請けが輸送を担っているケースもあります。

下請け企業の場合、元請けの輸送会社から運賃の一部を差し引かれているため、その分ドライバーの給与が低くなる傾向があります。 同じ仕事をしていても給与や待遇に差が出るのは、このような構造が影響しているためです。

未経験者が元請け(メーカー直請け)か下請け企業かを見極めるのは難しいですが、業界に入ると、輸送所などで他のドライバーと交流する機会が増え、業界内のリアルな情報が自然と入ってくるようになります。

転職のタイミングと注意点

もし就職した会社が下請け企業だった場合、業界内で情報を集めてより条件の良い会社が見つかったら、タンクローリーの仕事を覚えた後に転職するのも一つの方法です。

現在、どの輸送会社も人手不足のため、経験を積めば比較的スムーズに転職できる可能性が高いでしょう。実際に、私の同僚の中にも、より待遇の良い輸送会社へ転職した人がたくさんいます。

ただし、注意点として、同じメーカー(エネオス、出光など)間での直接転職には業界内のルール(タブー)があるため、すぐに転職すると問題になる場合があります。その場合は、3か月程度アルバイトをしたことにするなど、ワンクッションを置いてから再就職するのが望ましいでしょう。

今後の情報提供について

今後、輸送会社の情報をランク付けして公開する予定です。未経験の方がより良い会社を選びやすくなるよう、参考にしてもらえればと思います。

いずれにしても、輸送会社を選ぶ際には、通勤距離が近く、長く働ける環境を重視することが大切です。

まとめ(簡潔にポイントを整理)

元請け(メーカー直請け)の会社が理想。ただし、見極めは難しい。
通勤距離が短い会社の方が働きやすい。
未経験者は業界に入らなければ情報が得にくいが、働き始めると業界内の口コミが自然と入ってくる。
下請け企業に入社した場合、仕事を覚えてからより条件の良い会社に転職するのも一つの手。
同じメーカー間での転職には注意が必要。ワンクッションを置いて再就職するのが無難。